5歳児に順番を教えるのって、思っているより難しいです。
大人から見ると「順番で使えばいいだけやん」と思うことでも、子どもからすると“今使いたい”“取られたくない”“弟ばっかりずるい”みたいな気持ちが混ざります。
わが家には5歳と2歳の男の子がいます。僕は2026年で40歳、滋賀の湖北に住みながら工場で日勤をしています。仕事から帰るころには疲れている日も多いですが、家では父ちゃんとして育児の現場に入ります。
特におもちゃの貸し借りは、兄弟げんかに発展しやすいです。5歳の上の子は保育園で集団生活をしていますが、家では下の子に取られたくない気持ちもあります。2歳の下の子はまだ言葉で説明するのが難しく、気になったものをすぐ触りに行きます。
この記事では、5歳児に順番を教えるときに、わが家で父親として意識している声かけと段取りをまとめます。個人的見解ですし、毎回うまくいくわけではありません(笑)。でも、同じように悩むパパ・ママの参考になればうれしいです。

5歳でも順番はまだ練習中
まず大前提として、5歳でも順番を完璧に守れるわけではないと思っています。保育園ではできることでも、家では甘えや疲れが出ます。
上の子は言葉も増えてきて、こちらの説明もある程度理解できます。だからこそ親はつい「もう分かるやろ」と思ってしまいます。僕もそうなりがちです。
でも、分かることと、いつもできることは別です。大人でも、疲れていると分かっていることができないことがありますよね。工場の仕事でも、疲れているときほど確認が大事になります。子どもも同じで、できない日があります。
5歳は“順番を教えなくていい年齢”ではなく、“順番を一緒に練習できる年齢”。
こう考えると、怒る前に少し待てるようになります。
おもちゃの貸し借りで揉める理由
兄弟でおもちゃの貸し借りがうまくいかない理由は、単にわがままだからではないと思っています。
- 今まさに自分が使っているから取られたくない
- 完成させたい遊びの途中で邪魔された
- 弟が壊すかもしれないと思っている
- 親が弟の味方をしているように見える
- 貸したら戻ってこない経験がある
- 2歳の下の子は、まだ順番の概念が弱い
特に上の子からすると、下の子が悪気なく触ってきたとしても、かなり嫌なことがあります。積み木で作っていたものを壊されたり、車を並べていたところに入られたりすると、そりゃ怒るよなと思う場面もあります。
だから僕は、最初から「貸してあげなさい」とは言わないようにしています。これを言いすぎると、上の子の中で“自分の気持ちは聞いてもらえない”となりやすい気がしています。
わが家の基本ルール:いきなり貸しなさいと言わない
おもちゃの貸し借りで、わが家が意識している基本ルールはシンプルです。
いきなり貸しなさいではなく、まず使っている子の気持ちを聞く。
もちろん、独り占めが長すぎる場合や、相手を傷つける言い方をしている場合は止めます。ただ、使っている途中のものを急に「弟に貸してあげて」と言うと、上の子は納得しにくいです。
上の子には、少し特別感を持たせたいとも思っています。下の子がいると、どうしても上の子に我慢を求める場面が増えます。だからこそ、順番を教えるときも“お兄ちゃんだから我慢して”ではなく、“どうしたらみんなで使えるか考えよう”という形にしたいです。
父親ができる5つの関わり方
おもちゃの取り合いが起きたとき、僕が意識している父親の動きは次の5つです。
- まず場面を止める
- 上の子の気持ちを聞く
- 順番を見える化する
- 下の子には短く伝える
- 妻とあとで共有する
1. まず場面を止める
取り合いが始まったら、まず場面を止めます。ここで長い説教を始めると、子どもは聞けなくなります。
僕の場合は、兄弟げんかの記事でも書いたように「大事なお話があります」と言って、場面を切り替えることがあります。これは子どもだけでなく、自分の気持ちを落ち着かせるためでもあります。
特におもちゃを引っ張り合っているときは、物が飛んだり、子ども同士が転んだりします。まず安全確保です。
- 引っ張っている手を止める
- おもちゃを一度テーブルに置く
- 兄弟の距離を少し離す
- 泣いている子を落ち着かせる
ここで大事なのは、いきなり犯人探しをしないことです。先に安全、次に話を聞く。この順番が大事かなと思っています。
2. 上の子の気持ちを聞く
5歳の上の子には、まず何が嫌だったのかを聞きます。
たとえば、車を並べて遊んでいたのに、2歳の下の子が急に持っていった。上の子からすると、これはかなり嫌です。大人にとってはただのおもちゃでも、本人にとっては大事な遊びの途中です。
ここで「貸してあげなさい」と言う前に、僕はこんな感じで聞くようにしています。
| 場面 | 声かけ例 |
| おもちゃを取られた | 使ってたんやな。何を作ってたん? |
| 上の子が怒った | 嫌だったんやな。どこまで使いたかった? |
| 貸したくない | 今はまだ使いたいんやな。じゃあいつなら貸せそう? |
| 弟に触られたくない | 壊されたら嫌やもんな。守りたい場所を決めようか |
話を聞くと、上の子も少し落ち着きます。もちろん、毎回すぐ落ち着くわけではありません。強めに言い返してくる日もあります。そこは父ちゃんも修行中です(笑)。

3. 順番を見える化する
順番は、言葉だけで伝えるより見える形にしたほうが分かりやすいです。特に5歳と2歳では理解度に差があります。
わが家で使いやすいと思っているのは、次のようなやり方です。
- タイマーを使って交代時間を決める
- 先に使う人、次に使う人を言葉で確認する
- おもちゃを置く場所を決める
- 上の子の大事な作品は壊されにくい場所に移す
- 下の子用に似たおもちゃを用意する
たとえば「あと3分で交代ね」と言うだけでも、いきなり取られるよりは納得しやすいです。時計が読めなくても、タイマーが鳴ったら交代という形にすると、親の気分で決めている感じが薄くなります。
上の子には、交代のルール作りに参加してもらうのも良いと思っています。「何分なら貸せそう?」「どこまで作ったら貸せそう?」と聞くと、自分で決めた感覚が出ます。

4. 下の子には短く伝える
2歳の下の子には、長い説明はまだ難しいです。だから、短く・同じ言葉で伝えることを意識しています。
- いま使ってるよ
- 順番だよ
- 待とうね
- こっちで遊ぼう
- 返そうね
下の子が泣くと、つい上の子に譲らせたくなります。でも毎回それをすると、上の子は納得しません。下の子にも、少しずつ待つ経験を作る必要があると思っています。
ただ、2歳なので完璧には待てません。そこは親が別のおもちゃを出したり、抱っこしたり、横に座ったりしてフォローします。
5. 妻とあとで共有する
おもちゃの貸し借りで揉めた後は、妻ともあとで共有します。僕は妻の育児方針を汲み取りながら子どもと接したいと思っています。
妻が先に注意していた場合、子どもの前でその注意を否定しないようにしています。気になることがあれば、あとで夫婦だけで話す。これは前回の記事でも大事にしたポイントです。
共有するのは、細かい反省会というより、次に動きやすくするための報連相です。
- どのおもちゃで揉めたか
- 上の子が何を嫌がっていたか
- 下の子がどこまで理解できていそうか
- 次はタイマーを使うか
- 上の子の作品を守る場所を作るか
仕事でも家庭でも、報連相があると動きやすいです。家庭のほうが感情が絡むぶん、むしろ大事かもしれません。個人的見解です。
やらないほうがいいNG声かけ
順番や貸し借りを教えるときに、僕が気をつけているNG声かけもあります。
| NG声かけ | 理由 |
| お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい | 上の子ばかり我慢する構図になりやすい |
| 貸せないなら遊ばないで | 遊び自体が否定されたように感じやすい |
| 弟は小さいから仕方ない | 上の子の嫌だった気持ちが置いていかれる |
| なんでそんなことで怒るの | 子どもにとっては大事な出来事かもしれない |
| もう知らん | 親の疲れは分かるが、子どもには見捨てられた感じが残りやすい |
もちろん、疲れているとつい出そうになる言葉もあります。僕も完璧ではありません。出てしまったときは、後で「さっきは言いすぎた」と伝えるようにしています。
順番を教える目的は、ただ静かにさせることではない
順番を教える目的は、その場を静かにさせることだけではないと思っています。
僕が子どもに身につけてほしいのは、社会に出ても困らないための人との関わり方です。相手が使っているものをいきなり取らない。使いたいときは言葉で伝える。嫌だったときも、手ではなく言葉で伝える。
これは大人になってからも必要なことです。だからこそ、家庭の中で少しずつ練習できたらいいなと思っています。
ただし、社会性を育てたいからといって、子どもの気持ちを無視して正論だけを押し込むのは違うと思っています。気持ちを聞いたうえで、次の行動を一緒に考える。ここが大事かなと感じています。
帰宅後の短い時間で父親が入るなら
仕事から帰ってきた後に、毎回じっくり順番の練習をするのは正直大変です。工場勤務で体を使った日ほど、帰宅した時点でエネルギーが残っていないこともあります。
だから僕は、帰宅後にできることを小さく考えるようにしています。最初から完璧に遊びを回そうとすると続きません。まずは家の中の流れを見て、今どこで揉めやすいかを把握するところからで十分だと思っています。
- 帰宅したら、何のおもちゃで遊んでいるかを見る
- 上の子が作っているものを一言聞く
- 下の子が触りたがっているものを確認する
- 揉めそうなら、タイマーや別のおもちゃを先に出す
- 妻が家事をしているなら、見守り役を交代する
このくらいなら、ヘトヘトの日でもまだ入りやすいです。もちろん、それすらしんどい日もあります。そのときは無理に全部やろうとせず、妻に状況を聞く、寝る準備だけ担当する、片付けだけするなどでもいいと思っています。
大事なのは、父親が“たまに大きく叱る人”になるのではなく、普段から家庭の流れを知っている人になることかなと感じています。順番や貸し借りを教える場面でも、普段を見ているほうが子どもの気持ちに入りやすいです。
よくある質問
Q. 5歳なのに順番を守れないのは問題ですか?
すぐに問題と決めつけなくていいと思っています。5歳でも、疲れている日や遊びに集中しているときは順番が難しいことがあります。
ただ、毎回同じ揉め方をするなら、ルールを見える化したり、先に交代の約束をしたりすると良いと思います。
Q. 2歳の弟が先に取った場合も、上の子に貸すよう言うべきですか?
わが家では、先に上の子の気持ちを聞くようにしています。下の子が小さいからといって、上の子が毎回譲る必要はないと思っています。
そのうえで、別のおもちゃを出す、タイマーで交代する、上の子の作品を守る場所を作るなど、両方が落ち着ける形を探します。
Q. 上の子が絶対に貸さないときはどうしますか?
まず、なぜ貸したくないのかを聞きます。作っている途中なのか、壊されたくないのか、単純に弟に取られるのが嫌なのかで対応が変わります。
そのうえで、ずっと独占するのは違うことも伝えます。「ここまで作ったら交代」「タイマーが鳴ったら交代」など、終わりを決めると進みやすいです。
Q. 父親が帰宅後に関わるなら、何から始めるといいですか?
最初から完璧に遊びを仕切ろうとしなくていいと思います。まずは、子どもが何で遊んでいるかを見る。上の子が作っているものを聞く。下の子が触りたがっているものを見る。
この観察があると、取り合いになったときに“何が起きたか”が分かりやすくなります。忙しいパパほど、最初の数分の観察が効くと思っています。
まとめ:順番は怒って覚えさせるより、一緒に練習する
5歳児に順番を教えるとき、わが家で意識していることをまとめます。
- 5歳でも順番はまだ練習中と考える
- いきなり貸しなさいと言わず、使っている子の気持ちを聞く
- おもちゃの取り合いは、まず安全確保をする
- タイマーや場所決めで順番を見える化する
- 2歳の下の子には短い言葉で伝える
- 妻とあとで報連相をする
- 上の子の特別感を守る
おもちゃの貸し借りは、親からすると小さなことに見えるかもしれません。でも子どもにとっては、自分の気持ちを伝える練習であり、相手の気持ちを知る練習でもあります。
工場勤務で疲れて帰ってきた日でも、父ちゃんとしてできることはあります。まずは見て、聞いて、必要なら場面を切り替える。今日も育児、現場入りです。


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